繰り上げ返済=運用

一般に、住宅ローンを抱えている人は余剰資金を繰り上げ返済するのが合理的な行動であると言われています。家計の節約本、フィナンシャルプランナー、みな同じ論調です。

こじかは1000万円以上の住宅ローンを抱えている一方で、500万円以上の余剰資金を繰り上げ返済せず、あろうことかマイクロ法人を設立し、資本金・貸付金として400万円を出資しています。なぜ、こじかは各分野のプロが勧める行動をとらないのでしょうか。

1.プロが繰り上げ返済を勧める理由

個人には住宅ローン金利を上回る運用機会は無く、期待される運用利回りは0%以下であるとプロは考えているのだと思います。

株式や外貨預金、投資信託など個人が手軽にアクセスできる金融商品はたくさんあるものの、どれも価格変動リスクが大きかったり、手数料(=マイナスの利回り)がぼったくりレベルだったりします。つまり期待される利回りがマイナスです。

それに引き換え住宅ローンの繰り上げ返済はどうでしょう。仮に、住宅ローン金利が1.5%とすると、繰り上げ返済すれば、完全にノーリスクで1.5%の運用利回りが確定します。ノーリスクで1.5%の運用利回りが保証されている金融商品はめったにありません。

欲張ってみすみす鴨ネギにされるくらいなら、完全ノーリスクで比較的高い運用利回りが保証される繰上げ返済を勧めるわけです。正論だと思います。金融に関わる人たちにしては珍しく善意の助言です。

2.こじかが繰り上げ返済しない理由

こじかの住宅ローンの金利は1.5%です。出資先のマイクロ法人が投資するソーシャルレンディングの運用利回りは9.0%。その金利差は7.5%です。

こじかにとって繰り上げ返済とは7.5%の利益をみすみすドブに捨てること。200万円繰り上げ返済したら、毎年15万円の利益を手放す事になります。もったいなさ過ぎて繰り上げ返済など出来るはずがありません。

住宅ローンで金利1.5%の資金を調達し、その資金を利回り9.0%の金融商品で運用している。現在のこじかの状況はこのように言い換えることが出来ます。

住宅ローン、これほど恵まれた資金調達機会はめったにありませんから、こじかは繰り上げ返済しないのです。

補足

繰上げ返済が運用? 違和感のある表現と思われるかもしれませんが、会社で資金繰りをやる人は、借入の実行=資金の調達、借入の返済=資金の運用、と考えるものです。個人の住宅ローンも借入にかわりなく、同じように考えることが出来ます。

シェアする

フォローする