次世代経営者の選抜方法

成功する社長は「ケチ」「メモ魔」「細かい」
(日経BizGate 2017-8-9記事)

私は企業のトップについて「この人がラーメン店を経営するとしたら、繁盛店になるかどうか」を想像してみることがあります。「繁盛店をつくれそうな人に投資する」と考えると、成功しやすいからです。

ラーメン店の経営というのは総合的な能力が求められます。おいしいラーメンをつくって提供してお客様に喜んでもらうこと、お客様とコミュニケーションすることはもちろん、マーケティングやプライシング、商品開発力も問われますし、会計だってできなくてはなりません。店が大きくなればアルバイトなどを採用し、人材育成もしていくことになります。

たとえば日産自動車のカルロス・ゴーン会長やソフトバンクグループの孫正義社長がラーメンをつくって出している姿は、実は想像しやすいと思いませんか?

私には、きっと彼らは人気のラーメン店をつくってどんどんチェーン展開するに違いないと思えます。こうして考えてみると、経営者として人をモチベートする力というのは、サラリーマンが出世競争を勝ち抜く力とは本質的に異なるものなのだということにも気づくでしょう。(引用終了)


新聞イメージ記事の通り、飲食業において繁盛店を生み出す能力と企業経営能力はイコールだと思います。ソフトバンクの孫社長は何が何でも繁盛店を生み出しそうだし、逆に東芝の歴代経営者はみな店を潰しそうです。おそらく経営者に必要な資質とは企業の規模と無関係なのでしょう。

この記事を読んで思いついたことがあります。次世代の経営者を選抜する方法として、飲食店を経営させてはどうか、というアイデアです。

例えば候補者本人が自腹で300万円出資、会社側も同額の300百万円出資して飲食店を立ち上げます。出店から経営まですべて候補者に任せ、会社側は一切口出ししません。一年に一度、決算報告を義務付けて、3年間経営させます。

3年後に繁盛店を経営していれば、成功報酬を上乗せして候補者本人から経営権を譲り受けた上で、候補者を経営者として会社に迎え入れます。

一方、3年を待たずに店が潰れてしまったら、会社は出資した300万円の回収を諦めた上で、候補者を以前と同じ従業員の身分で会社に戻します。

この選抜方法の優れた点は、一人当たり300万円で会社を背負って行ける人材を選抜できるところにあります。大企業が次世代経営者を育てるために支出する金額は一桁違うはずです。非常にローコストな選抜・教育方法だと思います。

そしてこの方法で選抜された人材が経営者になっても、周囲の従業員から不満がでることは無いでしょう。なぜなら、候補者本人がリスクを取り、かつ、実力によってその地位をつかみ取ったからです。不満があるならお前もやってみろ、となります。

シェアする

フォローする