茨城の県都・水戸、なぜ「独り負け」が続くのか

茨城の県都・水戸、なぜ「独り負け」が続くのか
関東の県庁所在地で唯一地価の下落が続く
(東洋経済オンライン 2017-8-16記事)

7月に国税庁が発表した今年の路線価は、全国の平均値が前年比0.4%増と2年連続で上昇した。バブル期のピークを超えた東京・銀座を筆頭に、全国の47都道府県庁所在都市の最高価格地点も、多くが前年比で上昇もしくは横ばいとなった。

しかしその中で、前年より地価が下落した県庁所在地が全国で3市ある。秋田市、新潟市、そして水戸市だ。

水戸市は東京からのアクセスや気候条件に恵まれているはずだが、それでも地価が下げ止まらない。国土交通省が毎年3月に発表する公示地価でも、水戸市の平均は2009年以降9年連続で下落している。

栃木、群馬を含めた北関東3県で比べても、水戸の苦戦が目立つ。3県とも県全体の路線価は前年比で下落となったが、宇都宮市と前橋市の最高価格地点は横ばい。水戸市だけ下落が続いた。水戸の「独り負け」ともいえる状況だ。(引用終了)


新聞イメージ記事にもあるように、原因の一つはつくばエクスプレス(TX)でしょう。TXとJR常磐線の主要駅を比較すると、地価に倍の開きがあります。東京までの所要時間が変わらないのに、地価が倍も違うのは尋常なことではありません。

[TX]つくば vs [JR]土浦
[TX]守谷 vs [JR]取手
[TX]流山おおたかの森 vs [JR]柏

地図で見るとよくわかるのですが、TXとJR常磐線は並走しており、それほど距離が離れていません。なのにこれほど地価に差があるということは、人の流れがTXに偏っていることを証明しています。

つまり、JR常磐線は敗北し、常磐線の先にある水戸市もまた敗北したわけです。まちの栄枯盛衰は交通手段で決まるとも言われています(2017-7-31記事:まちのスタイルは主要交通手段で決まる)。交通手段で負けた水戸市の挽回は相当に困難な道のりとなるでしょう。

水戸市の行政や住民も危機感を持ち、以前から様々な取り組みをしているようです。しかし、それらの取り組みが成功しているとは聞きません。どちらかというと、聞こえてくるのは守旧派の強烈な抵抗など悪い話ばかりです。これからの水戸市がどうなっていくのか、こじかはとても注目しています。

シェアする

フォローする